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日本が誇る主なブランド蟹


蟹にも、お肉や魚と同じように、ブランドがあります。よく聞く「松葉蟹」や「越前蟹」なども有名ですが、やはり蟹と言えば北海道ブランドが有名ですよね。

今日は、何となく分かるようで、分かりにくい、蟹のブランドについて、解説いたします。

蟹のブランドについて

蟹と言っても、名前が色々ですが、これはズワイガニが、オスとメスに加え、産地によっても名前が異なります。消費者には分かりづらいところもありますが、理解してしまえば、名前で蟹の特長をほぼ理解することが出来ます。

北海道ブランド

北海道は、全国1位の蟹の水揚げ量を誇っています。その為、蟹は北海道!というイメージが強くあると思います。北海道では、タラバ、ズワイ、毛蟹、花咲蟹など様々な蟹を扱いますが、中でも毛蟹は北海道民に一番なじみの深い蟹と言えます。また、ロシアやアラスカからの輸入の窓口にもなっており、蟹の流通の中心となっています。

ヨシガニ

山形県庄内地方で水揚げされるオスのズワイガニ。

越前ガニ

福井県で獲れるオスのズワイガニ。
越前ガニの解禁日は、毎年11月6日と定められ、漁期は3月下旬までとなります。ブランドの証である、黄色いタグが付けられています。

セイコガニ

福井県で獲れるメスのズワイガニ。
卵が美味しいことで有名です。昔は、3時のおやつにセイコガニを食べていたほど、地元ではポピュラーな蟹。
(越前ガニがお客様用、セイコガニが家庭用として食されていました)

最近では、地元の中学校の給食にも出されています。また、省令によって、海域ごとに解禁日が定められています。

加能ガニ

石川県で獲れたオスのズワイガニ。
石川県の「加賀」「能登」の最初の文字から加能ガニと名付けられました。ブランドの証として、青いタグが付けられます。タグには石川の2文字が入っています。漁期は、毎年11月6日~3月20日頃。

香箱ガニ

石川県で獲れたメスのズワイガニ。
体は小さいですが、ミソと内子の美味しさは有名です。安価で食べやすいため、地元ではよく食べられています。

松葉ガニ

主に山陰地方の日本海で獲れるオスのズワイガニ。
漁期は、11月~3月の波の高い冬の日本海で行われます。松葉ガニは、獲れる地域で名前が異なっています。

間人ガニ(タイザガニ)

京都府丹後町の間人漁港で水揚げされる松葉ガニ(オス)。
水揚げ量が少ないため、「幻の蟹」とも言われており、品質、味ともに大変よい蟹です。日帰りで漁をするため、鮮度抜群で、生きたまま競りにかけられます。足が長いことが特徴で、見栄えのする蟹と言われています。ブランドの証、緑色のタグが付けられます。

津居山ガニ(ツイヤマガニ)

兵庫県北部の豊岡市にある津居山港で水揚げされた松葉ガニ(オス)。
日帰りで蟹漁を行う漁船もあり、新鮮な蟹を食べることが出来ます。ブランドの証である青色のタグが付けられます。

柴山蟹(シバヤマガニ)

兵庫県柴山港で水揚げされる松葉ガニ(オス)。
100以上の厳正な選別でランク分けされ、中でも1~7番までの「番かに」とよばれる蟹は、マツバガニの最高級品と言われ、大変希少な蟹です。ブランドの証、ピンクのタグが付けられます。

香住ガニ

兵庫県香住港で水揚げされる松葉ガニ(オス)。
水深500m~2500mに生息する蟹で、ミネラルの多い餌で育っている為、甘みが強く、瑞々しいのが特長です。漁の解禁が9月からと、他の松葉ガニよりも早いため、長い期間楽しむことが出来ます。ブランドの証、緑色のタグが付けられます。

その他のメスの呼び名

クボガニ・メガニ (山形県庄内地方)

コッペガニ (島根、鳥取、兵庫、京都)

親ガニ (鳥取)

セコガニ(山陰地方)

地域によってたくさんのブランド蟹が

漁場によって、餌も水温も異なりますので、蟹の味も違ってきます。これだけ覚えられれば、あなたはもう蟹のスペシャリストです。その地域の美味しい蟹を堪能する旅をいつかしてみたいですね。