タラバ蟹とアブラ蟹の違いって?
みなさま、こんにちは!
一般的に、「蟹」と言えば頭に浮かぶイメージがあると思いますが、意外と環境によって違うと思います。
タラバ蟹を思い浮かべる人もいれば、沢蟹を思い浮かべる人も。
またパッと見似ているんだけど、蟹屋の人には違うと言われる蟹も居ますね。
今日は、少しプロの領域に入る、すっごく似ている蟹だけど、見分けるポイントを掴めば実は簡単!という見分けポイントをお伝えします。
意外と知っていそうで、知らない蟹の豆知識♪あなたもこれを知れば今日から「プチ蟹マイスター」!
タラバ蟹とアブラ蟹の違いについて
アブラ蟹は、タラバ蟹の近縁種で、とっても似ています。以前は、偽装してタラバ蟹として売られるという事件もあったほど。
でも、簡単に見分けられる方法があります。
見て分かる違い
1. 甲羅の棘の数
写真を見て頂けると分かり易いように、黄色いまるで囲んだところの棘の数が違います。
タラバ蟹は6本の棘に対して、アブラ蟹は4本です。
2. 生きている時の体表の色
タラバ蟹は、紫と茶色が混ざった感じで、微かに赤色もありますが、アブラ蟹は綺麗なブルーが入ります。
3. 足裏の先端の色
ボイルしたタラバ蟹の足裏は、綺麗な赤色に対して、アブラ蟹は白が多めの赤と白のまだら模様になります。
4. 甲羅の形
タラバ蟹は、甲羅から腹にかけて丸みを帯びているのに対し、アブラ蟹は甲羅の端から断崖絶壁のようにすとんとお腹へ落ちる角度があります。
またアブラ蟹は、タラバ蟹に比べると甲羅の形が丸みを帯びていて、棘も少なめです。
5. ボイル後の体表の艶
アブラ蟹は、その名の通り油を塗ったようなてかりがあります。比べないと分かりづらいですが、見比べるとやたらと艶というよりてかりを感じます。
6. 爪の長さ
タラバ蟹よりアブラ蟹の方が先端の爪が長めです。人で言うと、タラバ蟹が男爪、アブラ蟹が女爪というイメージです。
味の違い
タラバ蟹は、プリプリの食感と濃厚な蟹の旨みがあります。
アブラ蟹は、プリプリの食感はありますが、タラバに比べると蟹の旨みという点では多少落ちます。
しかし、脂が乗っている良い状態のアブラ蟹は、タラバとあまり遜色なく美味しくいただけます。
また、アブラ蟹は鮮度の落ちがタラバに比べると早いので、出来るだけ早めに食べることをオススメします。
その他の違い
漁期が違います。タラバ蟹は7~12月に対して、アブラ蟹は1月~6月となります。
これだけの知識があれば、蟹屋さんもビックリレベル!
ただ食べるだけより、知って食べると、また格別な味になるかもしれませんね。