豆知識
長期間卵を抱き続けるママ蟹
みなさま、こんにちは!
今日は、カニの産卵について。
手に入れたカニに卵がついてきたら、とってもラッキーですよね。
カニの卵はとても珍重されています。その卵、どのように蟹が繁殖し、育てているのか簡単にご紹介します。
カニの産卵について知ってみよう
タラバ蟹
繁殖期は春に始まります。メスはフェロモンを発してオスを惹きつけます。
オスは交尾の相手となるメスを捕まえ、そのまま連れて歩きます。
オスとメスはしっかりと繋がったまま2週間を過ごします(カップリング)。
メスの受精の準備が整うまで、どちらも何も食べません。
受精が終わるとタラバガニのメスは腹節(ふくせつ)と呼ばれる部分で約1年間、卵を抱え続けます。
卵が孵化すると幼生と呼ばれる子供が最大で40万匹海中に泳ぎだします。
ズワイ蟹
メスは夏から秋にかけて最終脱皮し、直後に交尾・初産卵して外卵を持ちます。
1年半の抱卵期間を経て、翌々年の2~3月に幼生が孵化し、孵化後短期間のうちに経産卵を行います。
その後は1年の抱卵期間を経て、毎年2~3月に経産卵します。
初めての産卵と2回目以降の産卵では、卵を抱いている期間が大きく違い、この謎はまだ解明されていません。
毛蟹
毛蟹のメスは脱皮直後に交尾を行なって、交尾後1年近くを経て産卵し、腹部に卵を抱きます。
そして、13~16ヶ月間卵を腹節(ふくせつ)と呼ばれる部分でずっと抱いています。
この卵を抱いている時期に漁獲されると、卵付のメス蟹に出会えます。
カニはこのように長い期間卵を大切に抱っこしながら、守り育てるんですね。
もし卵を抱いた蟹に出会ったら、敬意を表して美味しく頂きたいものですね。